〇回答5
「パソコンの動作が不安定ですぐにフリーズする」ということの原因の一つに、システムリソースが少ないということが挙げられます。
システムリソースの説明については、こちらをご覧ください。
システムリソースの値を増やす方法には、いくつかあります。以下に、その方法について書きます。
方法1
パソコン起動直後のシステムリソースの空き領域をいくらかでも増やす方法として、割と簡単な方法は、デスクトップに表示している項目を減らすことです。パソコンを買った直後のデスクトップには「何々で簡単インターネット」とか、「何々サインアップ」などという項目があったりしますが、これらはまず使うことがないので、削除しておいた方がいいでしょう。
削除の方法は、消そうとしている項目の所にカーソルを合わせてデリートキーを押します。するとゴミ箱に移動するかどうかを聞いてくるので、エンターキーを押します。これで、削除は完了です。
ゴミ箱にも残したくなければ、Shiftキーを押しながらデリートキーを押します。すると削除するかどうか聞いてくるので、エンターキーです。
デスクトップ上に多数の項目(アイコン)があると(例えば20個とか30個とか)パソコン起動直後のシステムソースの空き領域が少なくなりますし、起動にも時間がかかります。したがって、必要でないデスクトップの項目は削除しておいた方がいいと思います。
方法2
スタートアップから不必要なものを削除するという方法があります。
「スタートアップ」というところには、Windowsが起動したときに自動的に読み込まれるものが設定されているところで、ここに設定されているものはWindows起動時に、システムリソースという作業机の上にあらかじめ用意されるものです。
おそらく、音声ソフトがこれに当たるとおもいます。しかし、音声ソフトはWindows起動時からちゃんと動いていてもらわないと困りますね。もし、それ以外のものがスタートアップというところに設定されていれば、それを削除してあげることで、システムリソースを広くすることができます。
以下にその確認方法と削除の方法を説明したいと思います。
1 Windowsキーを押してスタートメニューを表示させます。
2 下矢印キーで「プログラム」を探し、エンターキーを押します。
3 下矢印キーで「スタートアップ」を探しエンターキーを押します。
4 下矢印キーで、どんな項目があるかを確認します。
5 音声ソフト以外の項目で、必要ないと思われるものがあれば、その名前が聞こえたらアプリケーションキーを押します。
6 下矢印で「削除」を探し、エンターキーを押します。
7 メッセージが聞こえますので、指示に従います。
方法3
タスクトレイのアイコンを減らすと、システムリソースが増えます。
以下にその方法をいくつか書きます。
1.ボリュームコントロールの表示をタスクトレイから削除する。
ボリュームコントロールとはパソコンのスピーカーから出る音の大きさを変えるもので、この項目がタスクトレイ(画面の右下の部分)に表示されていると、やはりリソースを消費します。これは、必ずタスクトレイに表示されているというわけではないのですが、一応以下の方法で項目を削除しておきましょう。なお、タスクトレイからボリュームコントロールの項目が削除されても、スピーカーの音の大きさは変えられますので、大丈夫です。
Windowsキーを押してスタートメニューを開き、「設定」というところまで上下矢印キーで移動します。続いて、エンターキーまたは右矢印キーを押して中に入り、「コントロールパネル」と聞こえたらエンターキーを押します。コントロールパネルが開いたら、上下左右矢印キーを押して「マルチメディア」というところを探して、エンターキーを押します。
マルチメディアが開いたら、Tabキーを押して「音量の調節をタスクバーに表示するのチェックボックス」というところに移動します。ここがもしチェックになっていたら、スペースキーを押してチェック無しにします。
続いて、Tabキーを押していって「OK」というところに移動してエンターキーを押します。
これで設定は完了です。
この状態ではまだコントロールパネルが開いた状態になっていると思いますが、次の設定をするのに必要なのでそのままにしておきます。
2.PCカードの状態表示をタスクトレイから削除する。
これは、LANカード(パソコン同士を接続したり、ADSLなどを利用してインターネットを常時接続で使用するために必要なもの)をパソコンに取り付けたりするとタスクトレイ上に項目が現れます。これも表示させないようにします。
上記でコントロールパネルが開いていると思います。もし開いていなければ、上記「1.」を参考にコントロールパネルを開いてください。
続いて、上下左右矢印キーで「PCカード(PCMCIA)」というところに移動して、エンターキーを押します。もし矢印キーで移動できなければ、Shiftキーを押しながらTabキーを押して「コントロールパネルのリストビュー」と聞こえることを確認してから矢印キーを押してください。
PCカードが開いたら、Tabキーを押して「タスクバー上にコントロールを表示するのチェックボックス」というところに移動します。ここがチェックになっていたら、スペースキーを押してチェック無しにしてください。
続いてTabキーを押していって「OK」と聞こえたらエンターキーを押します。
これで、設定は完了です。
3.画面の項目をタスクトレイから削除する。
これもタスクトレイに表示されているかどうか分かりませんが、一応確認しておきましょう。
上記の操作でコントロールパネルが開いていると思いますが、開いていなければ「1.」を参考に開いてください。
次に、矢印キーで「画面」というところに移動して、エンターキーを押します。
画面が開いたら「htmmドキュメントまたは・・・」などと音声が聞こえますので、Ctrlキーを押しながらTabキーを1回押して「設定のタブ」というところに移動します。続いてTabキーを押していって「詳細」というところに移動してエンターキーを押します。
詳細が開いたら、Tabキーを押して「タスクバーに設定インジケータを表示するのチェックボックス」というところに移動します。ここがチェックになっていたら、スペースキーを押してチェック無しにしてください。
続いてTabキーを押していって「OK」というところに移動してエンターキーを押します。さらに、Tabキーを押していって「OK」というところに移動して、エンターキーを押します。
これで、設定は完了です。コントロールパネルを終了してください。
4.時計を表示させないようにする
パソコンには通常、時計が表示されていますが、これもシステムリソースを消費しています。そこで、以下のように操作して時計を表示させないようにします。
まず、Windowsキーを押してスタートメニューを開き、下または上矢印キーで「設定」まで移動します。続いてエンターキーまたは右矢印キーを押して中に入り、下矢印キーを押して「タスクバーと[スタート メニュー]」と聞こえるところまで移動してエンターキーを押します。すると、いくつか設定項目が現れますので、Tabキーを押していって「時計を表示する」というところまで移動してください。
ここで音声が「時計を表示するのチェックボックス チェック」といったら、スペースキーを押して「チェック無し」にします。次に、Tabキーを押して「OK」というところまで移動してエンターキーを押します。これで、時計は表示されなくなります。
5.タスクスケジューラを停止する
タスクスケジューラという項目がタスクトレイに表示されていると、システムリソースを消費します。これは必ず表示されているとは限りませんが、以下の方法で表示を解除してください。
マイコンピュータを実行します。続いて上下左右矢印キーで「スケジュールドタスクス」または「タスクスケジューラ」または「タスク」(どういうふうな項目かは環境によって異なります)などというところに移動してエンターキーを押します。続いてAltキーを押してメニューを表示し、右矢印キーで「詳細設定」というところまで移動します。次に、下矢印キーを押して「タスクスケジューラの使用停止」というところに移動してエンターキーを押します。もしここに「タスクスケジューラの使用開始」というのがあれば、元々表示されていなかったということなので、Altキーを押してメニューを閉じてください。さて、使用停止でエンターキーを押したら、マイコンピュータを終了してください。
もしWINDOWSのバージョンがMEであれば、2000READERのバグです。その問題に対応した修正プログラムが、発売元のホームページに公開されています。かなり改善されるようです。これがWINDOWS98SEの場合は、この修正プログラムの対象だったかどうかはよくわかりません。
ノートパソコンはバッテリーでの使用が前提なので、省エネのためにいくつかの特別なプログラムが組み込まれていることが一般的です。またノートパソコンにはデスクトップに付いている一般のマウス操作を代行するためのスライドパッドやスティックポイントといわれる仕組みがキーボードの手前などに用意されています。これらを制御するために特別なプログラムがパソコンを起動する際に最初に組み込まれます。そしてシステムリソースを消費します。
これらのプログラムはスタートアップの内容が組み込まれる以前のため、スタートアップの内容を確認しただけではわかりません。
これらの特別なプログラムの確認法方や、取り消し方については専門的になりますので省略します。つまりデスクトップパソコンに比べて、ノートパソコンはシステムリソースの点でもスピードの点でも値段の点でもどうしても不利になります。